ドイツ風アレンジって何?
こんにちは 母の日が終わり
今週は静かな週です。
この静かな週がずっと続くと
不安になりますが、
ずっと続くわけでもあるまいし、
母の日の疲れが残った私にとって
つかの間の休息です。
さて、本日のテーマ
「ドイツ風って何?」
時々
●ドイツ風アレンジ
●パリ風アレンジ
●スカンジナ風アレンジ
とかこんな言葉を聞くことがあります
で、よく聞かれます。
「ドイツ風アレンジは
パリ風と何が違うのですか?」
ドイツ風
とか
パリ風
とか言っているのは
日本人だけなのではないか
と思います。
私、ヨーロッパ、ドイツに住んでいた時、
クラスメートにフランスから
来ている子も いましたが、
彼女たちの口から
ドイツ風 パリ風
なんて言葉聞いたこともありませんし
講師の先生たちからもありません。
ドイツ滞在13年の間に
そんな言葉 全く
聞いたことがないのです。
帰国したら、日本では
パリ風とかドイツ風って
言葉があって
びっくりしました。
ある日、疑問に思っていた私は
ある日本で有名なフラワーデザイナーの
先生に聞いてみました
「あれは雑誌の会社が
本を売るために
作り上げた言葉なんだよ」
用は雑誌のタイトルの為に
作られた言葉
もちろん、フラン人好みのお花や
ドイツ人に好まれるデザイン等
あるかもしれませんが
ここからここまでのデザインを
ドイツ風のアレンジといいます。
そしてここからここまでの
デザインが フランス風です。
っていうような線引きはないのです。
私はよく
「ドイツのアレンジは他とは何が違うのですか?」
と聞かれます。
大体の人がこういう答えを期待します。
「こういう色合いを典型的な
ドイツアレンジといいます。」
とか
「ドイツ風のアレンジは形が
こういうものです」 とか・・・・
でも、本当はそんなものはありません。
ではドイツフローリストは何が違うのか?
ずばり 教育システム
完成度の高い理論 だと思います。
教育は本当に大切です。
日本でお花を習っていても
10年習っても何も作れない人もいます。
これは習っている人に
問題があるのではなく
教育が悪いのだと私は思います。
デザインし綺麗なアレンジを
作れるようになるための
知識を教えてもらっていないからです。
私は学校で、約10年英語を 習いました。
でも結局話せるようにはなりませんでした。
私はこれも教育システムが
悪いと思ってます。
今は解りませんが、
昔の英語は 受験英語で
話すための英語の学習では
ありませんでした。
だから大学には合格しても
話せるようにはなりません。
これと同じような事が
フラワーデザインの世界でも
行われてます。
検定には合格出来ても
フラワーデザインは出来ない。
ドイツフローリストの理論は
検定に合格するための勉強ではなく
デザインをして
美しいアレンジを 作れるようになるための
知識が詰め込まれています。
ドイツの理論を学べば誰でも
綺麗なアレンジが創れるようになる。
センスを磨くのではなく
理論を学ぶのが 上達への近道。
そう思います。