• 世界が一流と認めるドイツの黄金ルールを学ぶ90日間ヨーロピアンフラワーデザインプロ養成講座メール版

暑い夏、宅配でお花を送るには。

こんにちは。
皆さまお盆休みはいかがお過ごしでしょうか?

私は、くらくらするような眩しい太陽の強さと
うだるような暑さに参ってしまいそうです・・・

今年も無事お盆のアレンジをすべて発送し
恒例の長期夏休みを頂いております。

さて、本日はお盆で作成した
アレンジの中から数点、ご紹介いたします。

7月の東京のお盆の時はさほど
暑くなかったですが
8月の異常なほどの暑さに
やはり宅配出しのお花は
ものすごく気を使います。

ことしは特に帰省を自粛した人も
多く、「せめてお花だけでも」
というお気持ちを考えると
いくら異常な暑さとはいえ
しおれたお花をお届けすることは
出来ません。

いつも以上に気を使って作成いたしました。

 

このブログの読者さんの中には
将来お花屋さんを開きたい
という方も多いので
「暑い日のお花の送り方」を
少し書いてみようかと思います。

 

高さ制限も曲げてOKの花材で
高さのあるアレンジを送れる

 

お悔やみ花

上のアレンジは 本当はクルクマというお花が
入っていたものを オンラインショップで
お客様からご注文いただいたのですが
この暑さの中 常温で出すことは出来ず
クール便で出すために クルクマをやめて
ニューサイランという線のようなグリーンを
入れて作成しました。

ニューサイランにするメリットとは?

花匠美ではゆうパックを使用しているので
冷蔵便の高さ制限が50cmと決まっています。

クルクマは曲げてしまうと折れてしまいますが
ニューサイランは少し丸めて背を低くして
箱に入れてしまっても大丈夫だからです。

 

ちなみにこのアレンジは高さ70cmくらいなので
ニューサイランの上部20cm位を
少し曲げて箱に入れています。

 

ヤマトさんの冷蔵便は高さ制限なしの
高さ幅奥行きの3か所の合計が
120cmまで

一方ゆうパックは
高さ制限50cmだけど
高さ幅奥行き合計 160cmまで
冷蔵便で送れるので
両方契約して用途に応じて
宅配業者を選ぶのもいいかもしれませんね。

曲げても折れないもの。

例えば 雲竜柳なども枝が柔らかいので
曲げて箱に入れても折れません。

曲げても折れないような素材を
活用して冷蔵便を使ったりしています。

また、高さのあるアレンジを
希望するお客様にも
事情をご説明して
高さを低くしてクール便で
送れるようにしています。

皆さん、ご理解してくださいます。

 

暑さに弱いお花や繊細なお花は使わない

 

今の時期、ものすごく暑いので
持ちのわるいお花や水落しやすい
(枯れやすい)お花は使用しないようにします。

例えば ダリア

 

ダリアは花火のような華やかさ
艶やかさをもつ人気のお花です。

でもこの暑さだともって
1日2日ってところでしょう。

以前、ダリアを入れたアレンジを
気に入って頂き購入してくださった
お客様がいらっしゃいました。

お客様のご要望通りのアレンジをお届けした
ところ、ダリアが1週間もたなかった

というクレームを頂きました。

「え? ダリアが1週間もたないのは
当たり前でしょう?」

と私は思いましたが、
お客様ってそうは思わないのですね。

そもそもダリアがもたない花
って認識を持っている人の方が
少ないのです。

だから、私はそういうことも説明するように
しています。

お互いのために。

中には
「楽しめるのは短時間でも
本当に気に入った花を飾りたい」

というお客様もいれば

「やっぱり長く楽しめる花がいい」

というお客様もいます。

それはそれぞれの価値観なので
お客様の価値観に合わせればいいと思います。

 

今回ダリアを使用したアレンジを
オンラインショップでいくつか
ご購入頂きましたが

「この暑さ、おススメできません。
長く楽しめません。」

とご連絡したところ、全員が
「持つ花でお願いします」

というお返事を頂きました。

暑さに意外と強く持つ花に
胡蝶蘭があります。

お悔やみアレンジ

こちらの大きなアレンジ。
金額もかなり頂いていて、それなのにすぐ枯れるでは
金額に見合わないと思い
お花の変更をご相談させて頂きました。

トルコ桔梗やピンポンマムなども
使用してお要望通り洋風な感じで
仕上げました。

そしてもう少し小さな
胡蝶蘭を使用したアレンジです。

御供アレンジ

こちらのアレンジもニューサイランを使用しているので
少し上の方を折り曲げて 高さ制限クリア
冷蔵便で送らせて頂きました。

ユリも暑さに強いお花なので
お盆時にはおススメです。

お供えアレンジメント

時に気温の高い時期
お花を送るのは本当に
気を使います。

なるべく強いお花。
そして、お客様のもとに着いたときは
キレイでも、そのあとすぐ枯れてしまうでは
悲しい思いをさせてしまうので
なるべく長く持つ花。

お花選びには本当に慎重になります。

 

 

在宅確認をする

 

暑い日は お花を冷蔵便で送るのも
普通便にくらべればいいと思いますが
お花に全くストレスがかからないか?

と言えばそうでもありません。

長時間すごく低い温度で
冷やすのもよくないので
不在で郵便局の人が
持ち帰られないように
その日時にいらっしゃるか
確認してから送るようにしてます。

この手間は本当に面倒で
やっている花屋さんはほとんどないと
思いますが、花匠美では今の季節は
やってます。

たまに、入院中だということが
発覚したり、また、ご家族の家に
行かれていていらっしゃらなかったり、
その日時はお寺さんに行っているから
いない と言われたり、
送らなくてよかった ということが
たまにあります。

お花をせっかく送っても
受け取ってもらえないと
お客様も無駄にお支払いするように
なりますし、
お花屋さんの方も気持ちのいいものでは
ないのでやはり確認した方が
安心です。

 

夏はお花の管理が大変なので
お花屋さんは他の季節より
神経質になります。

今日は暑い日のお花の宅配出しに
ついて少し書きました。

参考になると幸いです。