• 世界が一流と認めるドイツの黄金ルールを学ぶ90日間ヨーロピアンフラワーデザインプロ養成講座メール版

大きなアレンジは〇〇型で作れば上手くいく

こんにちは。
ヨーロピアンフラワーデザイン・プロ養成塾の
堀江美砂子です。

今日はスタンド花のご紹介をさせて頂きます。

先日お届けしましたこちらのお花

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白と青で爽やかに
作成しました。

この季節、爽やかな色合いは
見ていて清々しくいいですね~

大きなアレンジの代表と言えば
スタンド花ですが
本日はスタンド花の挿し方を少し
お話ししようと思います。

 

初心者さんには
とても難しく感じられる
スタンド花。

スタンド花のような
大きなアレンジを美しく仕上げる
秘訣です。

時にスタンド花はアレンジの大きさの割には
小さなオアシスに挿す

という事もあります。

また、普通のアレンジに比べ
お花が大量に使用されるため
オアシスの中に花の茎が込み合って
新たな花を挿す場所がない。

また

たくさんのお花の重量の負荷が
オアシスに全てかかって
きます。

挿し方に問題があると
オアシスの中で茎同士が
ぶつかり合い
しっかり深く挿すことが
出来ない場合もあります。

 

挿そうと思ったところに
他の茎が既にいて
その茎のせいでそれ以上
挿せない。

って感じです。

しっかり深く挿せないと
(浅く挿すと)
運んでいる途中でお花が
抜けて落ちてしまう。
また、お花が水を
しっかり吸う事が出来ず
水が下がることもあります。

 

そしてオアシスに深く
挿されていないと
重さがオアシスにかかり
オアシスが割れる

という事もあります。

 

オアシスが割れる。
恐ろしすぎます(>_<)

オアシスが割れるって
結構あるようで、
他のお花屋さんから
聞いた話で、

「配達途中、車の振動で
スタンド花が崩れた
(オアシスが割れた)」

 

「スタンド花を持って運んでいたら
次から次と花が抜けて
自分の歩いた道に点々と
花が落ちていた」

等聞く事もあります。

私も1回、崩れているとしか思えない
スタンド花を見たことあります。
たぶんオアシスが割れているのかも。

小さなアレンジでもそうですが
抜いたり挿したりして、オアシスを
穴だらけにしても
当然崩れる原因になります。

大きなアレンジを作る時は
如何に抜いたり挿したりしないか
という事も重要ですが

挿し方も重要です。

では、どんな挿し方をすればいいのか?

 

 

スタンド花を挿す時は
一焦点型の挿し方で作成します。

一焦点とは何か?

 

 

下の図をご覧ください。

1焦点

この図はアレンジを横から見た図です。

緑の四角をオアシス
赤い部分が花。
その下のグリーンの線が植物の
茎です。

一焦点型は花や植物をオアシスに
挿す際に、挿した生長点が
1点の点で交わるように挿す挿し方です。

上の図をご覧ください。
植物の先端(オアシスに入っている部分)
の延長線が黄色の点に集まってますよね。

黄色の点まで植物の先端がある
という訳ではありません。

途中で終わっていてもいいのですが
そこからの延長線が黄色の点にぶつかれば
いいのです。

このように一焦点で挿すと
オアシスの中で茎が交差して
ぶつかり合うこともなく
たくさんのお花を挿すことが
出来るメリットがあります。

 

そしてぶつからないので
深く挿すことが出来
オアシスが割れる事を
防いでくれます。

 

それ以外もスタンド花のような扇形の
アレンジは、一焦点型で挿すと
カチッと美しい形に仕上がります。

逆に一焦点でなく挿すと
ゆがんだようなアレンジに仕上がってしまいます。

もちろん、お花はナチュラルなものなので
曲がっていたり花の向きの関係上
一焦点で挿せない場合もあります。

ですので

可能な限り

になりますが、スタンド花のようなアレンジは
一焦点で挿すことにより
前記で説明した
様々な問題がクリアされます。

 

オアシスが割れる云々はない
小さなアレンジでも
トライアングルやホリゾンタルな
形の場合
一焦点型で挿すと
美しい形の素敵な作品が出来ますよ

機会がありましたら
挿し方も気を付けてくださいね。