• 世界が一流と認めるドイツの黄金ルールを学ぶ90日間ヨーロピアンフラワーデザインプロ養成講座メール版

アレンジをセンチで測る作り方ってどうよ?

こんにちは。

ドイツトップフローリストの堀江です。

今日はメール講座の読者さんから
頂きましたメールをご紹介したいと思います。

 

疑問を持たれているようですので
このブログの中で
返事を書かせていただきたいと思います。

 

 

堀江先生

こんにちは。
いつも的確で気づきがある
心にせまるアドバイスに感謝しております。

90回にもわたるメールでの講座、
あらゆる視点からのヒントがあり
堀江先生はお花に関わらず全人格的な
人間育成をめざしておられるのでは?
と感じています。

色彩って面白いものなのですね。
ファッション・生活の場・パブリックスペース
あらゆるシーンに反映しているということ。

お花を贈る上での常識は
インターナショナルにも通じると
いうこと。

贈られる相手を思って
最大限の想像力と
工夫を思いめぐらし
作品を完成させること。

内容をまだまだ自分のものには
できませんが、
講座を受ける前と後では
明らかに自分の見る
お花の世界が広がったと
感じています。

ひとつ疑問に思ったことがあるのですが、
過去に色々なフラワーアレンジの学校で
学んだ講義には必ずAは何cm、
Bは何cm高さは花器の高さの何倍とかが
出てきたのですが
ドイツ式ではそれはないのでしょうか。

またいつか、
お時間が許されるならば
お教えいただけたらと願っております。

大阪では早朝から室内でも30度越えです。
お体ご自愛下さいませ。

 

 

 

 

今日は最後の赤い部分について
書きたいと思います。

 

この質問は時々受けることがあります。

学校によっては
Aの花は何センチのところ
Bの花は何センチのところ・・・

というように教えているみたいですね。

ドイツではこのように教えてはいません。

なぜかというと
その何センチは花が変われば違うからです。

 

例えば チューリップであれば
10cmの空きの空間が
必要かもしれませんが
マリーゴールドであれば
5cmで良かったりします。

 

なぜかというと
チューリップは

『直線的に上に伸び外に広がる動き』
のグループに該当し
このグループの花は
花の周りに広い空間が必要なのです。

一方、マリーゴールドは

『直線的に上に伸び丸あるいは平らで終わる』
グループに該当します。

このグループは花の周りに
あまり空間が必要ないのです。

上記の理由から
チューリップであれば 10cmだとしても
マリーゴールドの場合は5cmあれば
十分ということになります。

例えば Aの花は10センチ と
教えられたら

『なぜ10cmなのか?』

を考えてほしいと思います。

次に
『花が変わっても10cmなのか?』

 

だいたいの場合は必要な花の空間量が
多ければ多いほど センチは大きくなり

必要な花の空間量が少ないものは
密集していいはずです。

どの花も同じセンチだと思ってしまうと
花が変わると何もできない人

になってしまいますよ。

 

だからセンチで学ぶことは危険だと
私は思います。

 

センチで教えれば
講師としての知識や経験の
ない人も生徒さんに
教えられると思いますが
その教え方は正直私はあまりいいと思いません。

ドイツに行く前、私もそのように
教えてもらい
花が変わると何もできない
全く上達しない

という経験があるので。

 

講師の先生方も
ご自分がセンチで教えていたら
なぜここはこのセンチなのか?

を一度深堀してみると
見えなかったものも見えると
思います。

タイプ別の空間の取り方

そして花は器の何倍にしたらいいのか?

私は基本
器の高さ 3
花の高さ 5

またはその逆と教えてます。

それはただ
器と花の高さの割合を
5:3
にしてください

で終わりではなく
黄金比に基づき
5:3なのです。

なぜ
5:3なのか?

その理由を知らずに
『5:3にすればいいんだ』

で覚えると応用力がつかないのです

 

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